口腔内写真について
- 口腔内写真とは??
すでにメインテナンスに通ってくださっている方や、初めて当院へお越しいただいたほとんどの方が口腔内写真を体験していると思います。
レントゲンを撮ってむし歯がないか確認したり、歯茎の検査をして歯周病を調べる事は皆さんが歯医者ですることとしてイメージしやすい代表的なことですが、なぜお口の中の写真を撮るのか…本当に必要なのか…と疑問に感じる方も多いと思います。
そこで今回は口腔内写真について解説いたします!
- どんな道具で撮るの??
まず欠かせないのがカメラです。
当院で使用しているカメラは「サンフォート」というカメラです。
一眼レフタイプのカメラに、
サンフォートのために専用設計されたレンズ、
撮影時に影が発生しないリング状のフラッシュが搭載された、
まさに口腔内写真を撮影するために生まれた高性能なカメラです。
男性でも最初は片手で持つと手がプルプルしてしまうほど
見た目通りとても重たいカメラです(>_<)
在籍中の歯科衛生士は全員女性ですので、練習スタートしたばかりの頃は
腕が筋肉痛になっていました…
倍率も様々ありますが、誰が撮っても同じ写真になるように規格を設定し、
片手でカメラを持ち、もう片方の手でミラーを操作しながらお撮りしています。
当院では3分以内で撮影することが目標ですので、素早く正確に撮影する技術が必要になります。
- 次にミラーです
歯の内側や側面、かみ合わせの面をお撮りできるように
様々な形のミラーが有ります。
また、お子さんの小さなお口に合わせた小児用ミラーもございます。
ミラーが冷たいままお口の中に入れると、特に冬場は曇ってしまうので
準備するときは温水でミラーを暖めた状態にしています。
- 最後は口角鉤(こうかくこう)と言う唇を引っ張る器具です
これも成人用・小児用があります
- 口腔内写真で何がわかるの??
- 歯茎の色…ピンク色、赤く炎症を起こしている、色素沈着など
- 歯茎の形…腫れているか、痩せてきているかなど
- 歯茎の質…炎症が起きているかなど
- 歯茎の硬さ…柔らかい・硬いなど
- 歯茎の損傷…歯ブラシを強く当てすぎると歯茎に小さな傷ができます
- 歯の根の露出度合い…歯と歯茎の境目の位置
- 歯の状態…プラークや歯石がどの程度付いているのか、ステイン(着色)など
- 歯の損傷…歯ぎしりや食いしばりによって歯が削られているかなど
- 歯並び・かみ合わせ…歯並びやかみ合わせは年齢よって少しずつ変化します
- かぶせ物の種類や状態…かぶせ物が合っているか、破損していないかなど
大きく分けてこれら10項目について記録を残しています
当院では1年に1度お撮りさせていただいています。
1度撮って終わりと言う訳ではなく、1年ごとにお撮りして比較することによって
良くなっているのか、悪くなっているのかが一目見て分かります。
2~3ヶ月ごとにメインテナンスに通っていただいている方は、
「もう口腔内写真撮る時期??」「ついこの間撮ったばかりなのに??」と
感じる方もいらっしゃると思いますが、より正確なメインテナンスを受けていただくためだと思ってご協力いただけたら幸いです。
- 何枚ぐらい撮るの??
当院では年齢や生え替わりの状態によって枚数を変えています
- 乳歯が生えそろっていない場合→生えている部分のみ
- 乳歯が生えそろっている場合→3枚法(正面・上下かみ合わせの面)+顔写真
5歳以下の場合はミラーを使う場合と使わない場合がございます
5歳以上の場合はミラーを使って撮影出来るように歯科衛生士と練習しましょう
- 6歳臼歯がどこか1カ所でも見えている場合(20歳未満)→5枚法+顔写真
(正面・上下かみ合わせの面・左右側面)
- 20歳以上→12枚法+顔写真
(正面・上下かみ合わせの面・左右側面と内側)
以上、口腔内写真についてでした!
何かわからないことがあればスタッフまでご気軽にお尋ねください!