日本歯周病学会認定試験を受けました
こんにちは。 歯科衛生士の坂元です。
日本歯周病学会認定試験を当院歯科衛生士の勝谷とともに受験しました。
きっかけは院長先生からチャレンジしてみないかというお声かけをいただき、決起集会を行いました。
皆さんもご存じだと思いますが、日本では歯を失う原因の2大疾患はう蝕(むし歯)と歯周病です。 5割が歯周病、4割がむし歯で失っている割合となっています。
歯周病とは成人の約8割が罹患している実態があり、未だに歯周病の治療と予防が広く国民に実施されているとは言い難い状況です。 歯周病は症状が出た時には進んでしまっていることが多いため非常やっかいで2001年に人類史上、最も多い感染者数の多い感染症としてギネスブックに載りました。
当院にはその歯周病にも大変力を入れています
そのため今回はこういう機会になったと感じています。
日本歯周病学会の認定歯科衛生士とは
特に歯周病予防ならびに歯周病治療をより的確かつ効率よく実施し、長期にわたり国民がその恩恵に浴することを目的とし、認定歯科衛生士試験に合格した歯科衛生士のことを言います。
この認定歯科衛生士制度は平成17年に発足し、平成30年4月1日までに全国で1,090 名の認定歯科衛生士が誕生しています。
ちなみに兵庫県での歯科衛生士就業者数が6468名に対して2021年11月現在では60人の認定歯科衛生士が誕生しており、 全体の約10%の割合にあたります。
今回チャレンジした認定歯科衛生士になるためには、まず以下の受験資格が必要です。
・5年以上歯周病臨床に携わっていること
・日本歯周病学会学術大会に2回以上参加していること
上記をクリアし、一次試験を通過すると二次試験に進むことができます。
11月に行われた一次試験で5つの症例を資料としてまとめ、内容を審査されます。
その資料をまとめて提出することがいちばん大変で時間がかかりました。
まず資料が少しでも足りていないものがあれば提出できないので、提出できる症例はどれくらいあるのかを探し、その中から絞ることになったため普段からの資料取りや準備の大切さを痛感しました。
提出日ギリギリまで準備にかかってしまいあまり余裕がなかったので、不安は残りましたが無事になんとか提出できました。
一次試験後なかなか結果が来なくていつ来るのかと緊張して待ちました。
無事一次試験の通過し、二次試験に進むことができました。
二次試験は1つ症例をパワーポイントにまとめ、プレゼンテーションしその発表に対して試験官からの口頭試問がありました。
1ヶ月程準備期間はあったので
パワーポイントをわかりやすく自分のアピールしたいことを入れたかったためどのようにまとめるのか考えるだけでも時間がかかりました。
いなだ歯科クリニックでは普段から症例発表が出来るように院内勉強会でパワーポイントを作成し発表する機会があるのですが、普段なかなか医院のメンバー以外の前で発表することがなかったため、当日緊張しないように資料が作成できたら先生方にみてもらい想定 した質問をしてもらい答えられるように口頭試問の練習を積み重ねてきました。
その練習で自分なりに上手く答えられない時もありどきどきと不安が襲うこともありましたが、
その甲斐あって当日は緊張せず、発表することが出来たと思っています。
今回、日本歯周病学会認定歯科衛生士試験を受けるにあたってたくさんの方々にご協力を頂き準備を行ってきました。
どんな資料がいるのか、友人には認定歯科衛生士の方がおらず情報収集から始めました。 5症例分を提出しようと思うと資料もたくさん必要になり何か1つでも欠けてしまっているとその症例は使えなくなり、また一から新たな症例を探すことになるので、日々の資料取りや、資料の質の大切さを痛感しました。
また、最初に受験しようと決めてからいろいろあって期間が2年半ほど経ったため、途中で「もう大変だしもういいかな」と諦めそうにもなりましたが、周りのスタッフさんにたくさん支えて下さったおかげで無事受験することが出来ました。
合否は次回の学会(東京)で発表される予定です。 ドキドキしますが楽しみに待ちたいと思っています。
これから、当院に来てくださる患者さんに
「いなだ歯科クリニックに来てよかった亅と思って頂けるようそして今回の試験で学んだことも含めもっと歯科衛生士としてレベルアップし、患者さんに還元できるように努めて行きたいと思います。