歯のためにも!健康診断を受診しましょう!

歯のためにも!健康診断を受診しましょう!

歯のチェックと健康診断、どちらも「別々のもの」と思っていませんか?
実は、お口と体の健康はとても深くつながっています。両方を組み合わせて受けることで、より安心して健康を守ることができます。

今回はその理由を、解説していきます。


❓ なぜ歯と体はつながっているの?

ポイント:歯ぐきの炎症は体全体に影響します。

お口の中は、食べ物や飲み物、そして空気の通り道です。
特に歯や歯周組織(歯の周りの歯肉や歯槽骨など)は、「外部と体内の接点」として非常に重要な場所です。
そのため、歯や歯ぐきの病気は体全体に影響を及ぼすことがあります。
例えば歯周病は、心臓病や肺の病気、妊娠中の合併症、糖尿病などとも関係があることがわかっています。

逆に、「体」の状態が悪くなるとお口の健康も影響を受けやすくなります。お口と体はお互いに支え合っているのです。


🩺 糖尿病と歯周病、どう関係しているの?

ポイント:お互いに悪影響を与え合います。

🍬糖尿病と歯周病との関係性は「双方向(二方向)」であるというのが現在の主要な見方です。
糖尿病で血糖値が高いと、体の抵抗力が下がって歯周病が進みやすくなります。

一方で、歯周病があると炎症によってインスリン抵抗性を悪化させ、血糖コントロールが乱れやすくなることもわかってきています。

つまり「糖尿病 ⇔ 歯周病」の悪循環が起きやすいのです。


📊 血糖値が安定すると歯ぐきも安定する?

ポイント:血糖値とお口の健康は二人三脚。

✅ 血糖値が安定している人は、歯周病の発生頻度や重症度が低いという報告があります。

✅ また、歯科治療(歯石除去や歯周ポケットの清掃など)を組み合わせて、血糖値の改善を図ると、炎症指標が下がり、歯周組織の改善が見られるという研究も報告されています。


💊 飲んでいる薬が歯に影響するの?

ポイント:薬の副作用は口の中にも表れます。

💧 抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、利尿薬、降圧薬の一部などは唾液が減り、虫歯や歯周病が進みやすくなることがあります。

🌱 血圧や免疫に関わる薬では、歯ぐきが腫れる副作用もあります。

🛡️ 抗がん剤や免疫を抑える薬は、感染に対する抵抗力が下がり、歯周病や口腔内の感染が治りにくい、拡がりやすい可能性があります。

歯科にかかるときは安心して治療が進められるよう、「どんな薬を飲んでいるのか」を必ず伝えてください。


📑 健康診断の結果を歯科にも伝えた方がいいの?

ポイント:結果を共有すると治療や予防に役立ちます。

健康診断の数値は一見「内科向け」と思われがちですが、歯科治療にも深い関わりがあります。特に次のような数値は、歯科に伝えていただくと安心です。

🧾 健康診断の数値・項目 🦷 歯科に伝えた方が良い理由
🍬 血糖値・HbA1c 高いと歯周病が悪化しやすく、歯周病治療をしても治りにくいことがあります。
❤️ 血圧 抜歯や外科処置で血圧が急に上がると危険なため、治療計画に影響することがあります。
🩸 コレステロール・中性脂肪 動脈硬化のリスクと関係し、歯ぐきの治りの悪さに影響する可能性があります。
💧 腎機能(クレアチニン・eGFRなど) 腎機能が低下していると、歯科で使う薬の代謝に注意が必要です。
🍶 肝機能(AST・ALT・γ-GTPなど) 肝臓で代謝される薬が多いため、使用できる薬の種類に制限が出ることがあります。
💊 服薬情報 降圧薬・抗うつ薬・免疫抑制薬などは、副作用で口が乾いたり歯ぐきが腫れたりすることがあります。

こうした情報を共有することで、歯科医師はより安全で、一人ひとりに合わせた治療や予防を行うことができます。


🌿 まとめ:健康診断+歯科でダブルチェック

ポイント:体と歯、両方の視点で健康を守りましょう。

  • 🦷 歯と体は深くつながっています。

  • 🍬 糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を与え合います。

  • 💊 飲んでいる薬が口の中に影響することもあります。

  • 📑 健康診断の結果を歯科と共有すると、治療や予防の精度が高まります。

健康診断と歯科の定期受診、その両方を続けることが、元気に過ごすための一番の近道です。
一般企業などでは今の時期に健康診断を実施していることも多いですので、何かお変わりの事がございましたら、ぜひ我々にもご共有ください!

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