先日、福岡で開催された歯科セミナー「PHIJベーシックコース」に、当院の副院長 赤塚、歯科衛生士の寺坂、田中の3名で参加してきました。
PHIJベーシックコースは、むし歯や歯周病を「悪くなってから治す」のではなく、なぜその病気が起こったのかを考え、再発を防ぎ、お口の健康を長く守っていくための予防歯科について学ぶセミナーです。
今回受講したのは、全5回コースのうちの初回で、2日間にわたって「予防歯科」について学んできました。
このセミナーでは、いなだ歯科クリニックでも取り組んでいる「メディカルトリートメントモデル(MTM)」という考え方を、世界基準の視点から体系的に学んでいきます。
これまでの歯科医療は、むし歯や歯周病を「治すこと」が中心になりがちでした。
しかし、これからは「なぜ病気になるのか」を考え、病気になりにくいお口の環境を整え、予防と管理を重視していくことが大切です。
今回のセミナーは、そうした予防歯科の考え方を改めて深く学ぶ、とても良い機会となりました。
1日目は、予防歯科の基本的な考え方についての講義でした。
むし歯や歯周病は、単に歯みがき不足だけで起こるものではなく、お口の中の細菌の状態、唾液の性質、食生活、生活習慣など、さまざまな要因が関わって起こります。
そのため、治療を行うだけでなく、患者さん一人ひとりのリスクをしっかり把握し、その方に合った予防やケアを行っていくことの大切さを学びました。
また、「治療中心」から「予防・管理中心」へと考え方を変えていくことが、これからの歯科医療ではより重要になっていくという点も印象的でした。
病気になってから対応するのではなく、そもそも病気になりにくい環境を整えていくことが、患者さんの長期的なお口の健康につながるのだと、改めて感じました。
2日目は実習が中心で、より実践的な内容でした。
唾液検査の方法や評価の仕方、口腔内写真の撮影、そしてそれらをもとにしたリスク評価を、受講生同士で相互に行いました。
実際に自分たちで手を動かしながら学ぶことで、患者さんに分かりやすく説明する難しさや、正確に情報を記録することの大切さを実感しました。
特に唾液検査については、単なる数値を見るためのものではなく、その方のむし歯や歯周病のリスクを知るための大切な指標であることを、改めて理解しました。
また、口腔内写真も、患者さんのお口の状態を客観的に記録し、変化を確認していくうえで、とても重要な役割を持つことを実感しました。

今回のセミナーを通して、予防歯科は単に「クリーニングをすること」ではなく、科学的な根拠に基づいて、一人ひとりのお口のリスクを管理していく医療であるということを、改めて感じました。
今回学んだことをしっかり練習し、医院内で再度スタッフと話し合うことで、患者さん一人ひとりに合わせた、より丁寧な予防医療をご提供できるよう取り組んでまいります。
今回のセミナーは全5回コースのうちの第1回目。
今後のコースも受講予定ですので、残りの回でもしっかりと学びを吸収し、日々の診療に活かしていけるよう取り組んでまいります!