朝日大学病院 口腔管理・食支援センター見学レポート

2024年3月19日(火)

朝日大学病院 口腔管理・食支援センターの見学に参加してきました。

岐阜県岐阜市に位置するこのセンターでは、口腔機能に関する専門知識を活かし、食事摂取に困難を抱える患者さんに対するサポートを行っています。

当院からは院長を含む3名の代表が参加しました。

この見学は、通常の医院での診療や、訪問診療において「飲み込み」に関する問題を抱える患者さんへの更なる支援を目指す視点から実現しました。

また、朝日大学は当院歯科医師である坂本・山根の母校でもあり、縁の深い場所での見学となりました。

 

朝8時30分から始まったカンファレンスでは、谷口裕重教授をはじめとする歯科医師や歯科衛生士が、本日の検査を受ける患者さんに関する情報を共有しました。

 

検査にはVE検査(飲み込む過程を内視鏡で観察する検査)とVF検査(X線のビデオで食べ物が口から食道へ入っていく様子を観察する検査)が行われ、飲み込み時の咽頭や気管への食べ物の影響を観察し、飲み込みやすい食べ物の形態はどれが適切かなどを判断します。

お昼12時からのミールラウンドでは、入院患者さんの昼食の様子が観察され、その後、多職種カンファレンスの場で、看護師1名、言語聴覚士3名、管理栄養士3名、薬剤師1名を交え、患者さんの食事やリハビリについて活発な意見交換がなされていました。

朝日大学の口腔管理・食支援センターでは、呼吸器科や腎臓内科、整形外科からの紹介も増えており、全身の体力が衰えて飲み込みが難しくなっている患者さんが多く見られます。

特に、新型コロナウイルスの影響で喉の感覚が低下し、誤嚥に気付かないケースが増加しているとのことです。

谷口教授は、どのようにすれば、安全に食べることができるか、そのためには、食べる姿勢、食具・お口の中・噛み合わせ・飲み込みのどのタイミングで障害が起きているのかを調べることが大切で、先ずはお口の環境を整えることが大切とおっしゃっていました。

見学を終えて、 大学病院という最先端の設備と診療を見学させていただき、いままで書籍やセミナーでしか見ることのできなかった実際の現場に触れることができたのは非常に貴重な経験でした。 今後、患者さんの「食べる」「飲み込む」を支えるため、ミールラウンドや他職種との連携、リハビリの充実を更に目指します。 お忙しい中、ご協力いただいた朝日大学 口腔管理・食支援センターの皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

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